2007年10月4日木曜日

バイカラーの靴

マドモアゼル・シャネルは1957年74歳で、バイカラーの靴を発表しました。これが 女性の足を長く美しく見せるためにシャネルが考案した2色のパンプス「バイカラー」の始まりでした。

そして、私がはじめて買ってもらったパンプスがシャネルのパンプスだったのです。

それまでスニーカーしかはいたことのなかった私のデカ足に、パンプスは窮屈で、どれもこれも入りません。この時点でほとんどのデパートと靴屋を回っていた私はそれでもどうしても諦めきれなかったのです(足がデカイのが悪いのか?)。店員のお兄さんが、「もしかしたら……」とシャネルブティックに走って行って借りてきてくれたら、なんとぴったり入ってしまったのでした。私も嬉しかったのですが、そのお店の商品じゃないのに、みんなとっても喜んでくれたのです。しばらくは「私の足にあう靴はこれしかないんだ。」と信じ込んでいました。

今は足のことを考えた靴もあるしサイズも豊富になって、さらにセミ・オーダーも簡単に出来るし、靴型を作れば、足にあった靴がいつでも出来るようになって、私にあう靴も少しは存在するようになりましたけど。

常に時代を先取りする、シャネルの革新性は、女性が快適であるという本来最も尊重されなければならない点に立脚しているのですね。この靴もマドモアゼル・シャネルの女性の体を解放するという考えの延長線上にあった当然の商品なのでしょうね。 女性をより魅力的に演出するためのキーアイテムとして展開されてきたシャネルのシューズ。今でも気品あふれるコレクションは、足元をエレガントに装います。

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